1. 更年期障害とは?
● 更年期と更年期障害の違い
更年期とは、閉経をはさんだ約10年間(一般的に45~55歳頃) の時期を指します。この時期、卵巣の機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少。これにより、自律神経が乱れ、さまざまな不調が現れます。
しかし、更年期=不調ではありません!
更年期の変化によって
日常生活に支障をきたすほどの強い症状が出る場合、それを
「更年期障害」
と呼びます。
● 更年期障害になりやすい人の特徴
✔ ストレスが多い
✔ 生活習慣が乱れている(食事・運動・睡眠)
✔ 冷え性や低血圧
✔ 生理不順があった
✔ 親や姉妹が更年期障害を経験している
症状が軽い人・重い人の違いは?
体質や生活習慣、ストレスの有無によって、症状の出方には個人差があります。
2. 更年期障害の主な症状
更年期障害の症状は 大きく3つ に分けられます。
① 身体の症状
🔸ホットフラッシュ(のぼせ・発汗)
🔸冷え・手足のむくみ
🔸めまい・動悸・頭痛
🔸肩こり・腰痛・関節痛
🔸疲れやすい・倦怠感
② 精神的な症状
🔹イライラ・情緒不安定
🔹不安感・憂うつな気分
🔹集中力の低下・物忘れ
🔹不眠・寝つきの悪さ
③ その他の症状
🔸肌の乾燥・ハリの低下
🔸抜け毛・白髪が増える
🔸頻尿・尿もれ
症状は1つだけでなく、複数同時に出ることが多い のが特徴です。
※次回のブログでは、これらの症状についてさらに詳しく掘り下げ、それぞれの改善策についてお伝えしていきます。
3. 更年期障害の原因とは?
● 最大の原因は「エストロゲンの減少」
女性ホルモン
エストロゲン
は、血流や代謝、自律神経をコントロールする重要なホルモン。
このホルモンが急激に減ることで、体内のバランスが崩れ、不調が現れます。
● その他の原因
✔加齢による体の変化(筋力低下・代謝の減少)
✔ストレスや精神的な負担(家庭・仕事・人間関係)
✔生活習慣の乱れ(睡眠不足・食生活の偏り)
✔運動不足(血流が悪くなり、冷えやむくみにつながる)
4. 更年期障害の対策|今日からできること
更年期の不調を軽減するには、日常生活の見直しが大切です。無理なく取り入れられる セルフケア をご紹介します。
① 食生活を整える
ホルモンバランスを整えるために、次の栄養素を意識的に摂取しましょう。
🔸大豆イソフラボン(豆腐・納豆・豆乳) → エストロゲンに似た働き(※ただし、大豆イソフラボンを体内で「エクオール」に変換できるかどうかも大切なポイントです。)
🔸鉄分(レバー・ひじき・ほうれん草)
→ 貧血予防・疲れにくい体へ
🔸ビタミンE(アーモンド・かぼちゃ・アボカド)
→ 血流促進・ホルモンバランスを整える
※「エクオールとは?」 大豆イソフラボンの一種である「ダイゼイン」は、腸内細菌の働きによって「エクオール」に変換されます。エクオールはエストロゲンと似た働きを持ち、更年期の不調を和らげる効果が期待されています。しかし、日本人の約50%はエクオールを作れないと言われており、大豆イソフラボンを摂っても十分な効果が得られない可能性があります。そのため、エクオールを直接摂取できるサプリメントなどを活用するのも一つの方法です。
② 適度な運動を習慣化
✔ウォーキング(1日20分)
→ 血流促進&リフレッシュ
✔ストレッチやヨガ
→ 自律神経を整える
③ 睡眠の質を高める
✔就寝1時間前にスマホをOFF → ブルーライトを避ける
✔お風呂に浸かる → 深部体温を上げて快眠へ
④ ストレスを溜め込まない
✔深呼吸や瞑想 → 交感神経を抑え、リラックス
✔好きな音楽やアロマ → 気分転換に効果的
5. 【まとめ】更年期と上手に付き合おう!
更年期障害の主な原因は エストロゲンの減少 ですが、ストレスや生活習慣も大きく影響します。
今すぐできる更年期対策
✅ バランスの良い食事(大豆イソフラボン・鉄分・ビタミンE)
✅ 適度な運動(ストレッチやウォーキング)
✅ 睡眠の質を上げる(スマホを控え、寝る前にリラックス)
更年期は誰にでも訪れるものですが、正しい知識を持つことで より快適に過ごすことができます。
更年期をポジティブに乗り越え、毎日を快適に過ごしましょう!